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努君的徒然草2014~

元在ベトナム日本語教師で、看護医療系受験予備校講師の努くんの公式ブログ

日々の行動、活動や、思い出話。 日本語教育や国語教育のこと。 鉄道や駅弁の記録。 ベトナムのことなどなど。 徒然に記します。

高校野球の予選が始まる(122対0の思い出)

教師生活 遠征 追憶 お酒 野球

 高校の期末試験シーズンが過ぎると、各地の高校野球の地区予選が佳境に入る。

僕は本格的に野球をやった経験はないのだけど、小学生のころからクラスで野球チームを作っていたし、大学時代の悪友とその仲間たちと草野球をやっていたことはある。ポジションは、子供のころからキャッチャー(しかできない)

ちなみに、サッカーをやるときはキーパーである。

高校の非常勤講師では、わりと野球が強い学校に奉職することが多くて、昼休みに部員とキャッチボールをしたり、この時期には予選の応援に行ったりしたものだ。

甲子園にも、春の選抜の決勝戦での「大敗試合」を応援に行ったことがある。その時の相手の高校は日本の南の端の県の代表で、半官贔屓の甲子園のファンを全て敵に回したような試合だった。相手エースがプロ野球で投げているのを見ると、「ああ、彼に負けたな」と思い出すものだ。

比較的強い学校の教師になると、それなりに楽しいし、どこまで連れて行ってもらえるのか楽しみでもあるのだが、「今年こそ、公式戦初勝利を!」なんて学校でも、逆に応援のし甲斐がある。

ただ、あまりに実力差が大きいと、ちょっとねえ。

毎年、夏の地区予選で「大量得点差試合」が話題になるじゃないですか。

 たとえば、こちら

↓↓↓↓

tocana.jp

kaze.shinshomap.info

この試合、15年以上前の話(上のリンクの記事は、10年前になっているが、ちょっと古い)なのだが、ちょっとした思い出がある。

この122対0の試合を戦った両校とは、僕は直接の関係はない。ただ、この本州の北の端の県にある、他の某県立T高校へ夏期講習会の講師で行った時の話は、印象深い。

今でこそ、全国どこへ行っても大学受験予備校は存在するし、衛星予備校なんてのもあるから、東京の予備校から講師を呼ぶなんてことは必要ない。ところが、当時はまだ、「東京の予備校講師」が重宝されていた最後の時期で、夏と春の講習会にはよく呼ばれたものだ。一度行って評判が良いと、何度も指名がかかったりもしたものだ。

そうなると、今では考えられないような、ありがたい話。予備校側もボーナス代わりにという配慮もあって、まだまだ若手だった僕のような講師でも、派遣してもらえたものだ。

更に言えば、当時はまだ、「地方から出てきて、東京の予備校で浪人する(生徒も、もう少数派だったけど、いた)」という最後の時代だったので、「営業」的な意味合いもあったのだった。実際、僕が浪人していた時代の僕の予備校では、3分の2ぐらいの生徒が地方出身者で、職員が自宅を寮に改装して運営したりしていた。そんな時代もあった。

高校主催の講習会では、特別なリクエストがない限り、英語・数学・国語の講師が3人セットで派遣される。その時も、まだ盛岡までしか開通していなかった東北新幹線と、東北本線、大湊線を乗り継いで、3人で霊峰・恐山の麓の町に向かったのだった。

まあ、駅弁食べたり、ローカル線に乗ったり、地元の美味しいものを食べたり、、、、春期講習の時は、井上靖先生が小説『海峡』を執筆した旅館にも泊まらせてもらえた。

そんな余禄も美味しかったのだけど、「営業」でもあるので、多少の「オベンチャラ」というか「ヨイショ」も必要なわけで、、、、

こういう出張には、先方からの「接待」もあり、まあ、着いた日の夜は宴会となる。その席での話、、、、

 その学校の「進路指導部長」の先生は、「硬式野球部長」も兼任されていた。進路指導と野球部を兼任するなんて、その労力は相当なものだ。普通の先生なら、兼任なんてできないと思うのだけど。地方の高校に行くと、そんなスーパーマンみたいなベテラン教諭に出会うことがある。

その席で、同僚の数学の講師が、そのスーパー教諭に高校野球の話題を振ったのだ。「いやあ、しかし先生すごいですよね。122対0で勝ったT義塾高校に、コールド勝ちしたんですよね」と。

 そう、その派遣先の高校は、122対0で勝った某T義塾高校(甲子園にも何度か出ている)に、2回戦で10対0でコールド勝ちしたのだった(3回戦でコールド負けしたことは、話に出さない。営業ですから(笑))

すると、その「進路部長兼野球部長」の教諭は、さも当たり前かのように、さらっと「いや、あれはね、勝てると思ったんですよ。ええ。」

我々3人は「いやあ、すごいですね」と口にするものの、顔には「なんで?」と書いてあった(笑)

「122点取ったと言ってもね、その翌日の試合ですよ。122点取るのに、ひとり何周、ダイアモンドを回ってると思います?疲れちゃって、翌日に野球なんてできませんよ」

単純計算で、ひとり13週くらいは走っているはず。1周約110メートルだから、全力疾走で1.5キロメートル近く走った計算?しかも、守備の時間は極端に短いから、休む暇もない。その疲労度は、草野球を少ししかやっていない僕たちには、実感としてはわからなかったけど、想像には難くなかった。

そりゃ、そうだ。スーパー教諭の言葉に、納得するしかなかった。

その町には「田酒」という名の、とても美味しいお酒があるのだが、「進路部長兼野球部長」のスーパー教諭は、その後僕がハノイに赴任するまで、盆暮れに1本ずつ送ってくださったものだった。

高校野球の季節になると、いつもこの話を思い出す。「田酒」の滑らかな舌触りとともに。

 

さて、話はこれでは終わらない。

地元の駅の近くで飲むお店で仲良くなった、アルバイトの大学生がいた。

彼女が本州の北の最果て県の出身だというので、「そうなんだ。津軽半島の方?下北半島の方?」と尋ねると下北の方だという。

「その辺だったら、何校か出張講習会の講師で行ったことがあるよ。たとえば、恐山の麓とか、、、、」「そのあたりです」と話しているうちに、わかっちゃった。「県立T高校なら、行ったことあるけど」「あれ、わかっちゃいました?母校です(笑)」

だって、下北半島の、その奥には他に高校はないもの(笑)

それで、思い出話として「122対0で勝ったT義塾に、10対0でコールド勝ちしたT高校」の話と、「進路指導部長兼野球部長のスーパー教諭」の話とで盛り上がり、「どちらも伝説になってますよ!」と。

彼女は昨春大学を卒業して、地元に近いところで就職したらしい。

偶然の邂逅だったけど、楽しかったな。

 

今年も夏の甲子園、地方大会が始まっている。

去年は、「自分が行きたかった高校対、自分が教えたことがある高校」とか、「母校の1回戦負け」とか観戦した。

今年も、時間と天気と相談しながら、見に行きたいものだ。

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